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置を進めることが重要である。職場研修指導者の組織における位置づけの方法に関しては、地方公共団体の実情に応じて様々な形態がありえるが、例えば、係長級職員が職場研修の実質的な主体であることから、係長級職員及びこれを指導できる課長補佐級職員を職場研修指導者にすべく養成し(例、職場研修指導者研修で職場研修の進め方を教えること)、職場研修指導者を兼務させる等の方法が考えられる。以下、職場研修指導者の役割、心得、その選定と育成、職場研修の責任者の役割についてそのポイントを述べる。

 

1)職場研修指導者の役割

 

職場研修の責任者は、職場の長であるが、現実の推進者は、管理監督者、特に係長など第一線の監督職の職員が担当することが多い。この推進者、すなわち職場研修指導者がどのようなリーダーシップを発揮するかが、職場研修の成否を左右する。
したがって、職場の一人一人をよく観察・把握し、その職員の能力を引き出し、励まして、より高い目標へと向かわせることのできる人を職場研修指導者に選ぶことが重要である。もちろん、人柄や適性、人望といったことも考慮する必要はあるが、職場研修指導者としての役割を徹底的に実践する行動力を第一に重視するべきである。

 

2)職場研修指導者の心得

 

?@ 職員を指導する時間を惜しまない。自分が多忙であるからこそ部下を教育し、少しでも早く一人前にする必要がある
?A 職員の日々の行動をよく観察する
?B 職員との個別接触、対話の場を活用する

 

3)職調研修指導者の選定と育成

 

職場研修指導者の選定と育成に当たっては以下のポイントに留意しつつ、職場研修指導者と人事担当課が連携していくことが必要である。
?@ 新人教育の場合は、指導者と指導される人との年齢差があまり大きくない方が効果的
?A 職場研修指導者養成講座の事前実施

 

 

 

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